サイバネティクス×アートのショートムービープロジェクトに曲提供しました①【テック in インディア】 | Composed music for a project of cybernetics × art①【Tech in India】

2019年7月15日月曜日

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サイバネティクス×感情をテーマにしたショートムービー

色をキャッチして音の周波数に変換し、スケールで聴くことができる装置を頭に取り付けた(外科手術で取り付けてあり、脱着不可!)全色盲のアーティスト、ニール・ハービソン。

装置はEyeborg アイボーグといって、目で色は認識できなくとも、青=ド、ピンク=ミ、赤=ファ、といった形で、電子音を骨伝導で聴き分け、それで色が判別できるというアンテナです。


www.ted.com

テック in インド

ニール・ハービソンの経験を元に、デリーでこんなショートムービープロジェクトをやりました。
シナリオを書いたのはWaki。東アジア地域全体で一番優秀な人に与えられる奨学金制度でアイルランドに留学し、情報科学を専攻した彼女です。


私は、作曲(今回は全部Ableton Liveで打ち込み。タブラ無し)と、インド在住を生かして諸々ライトアップやプロデュースを担当。

インド産のクラウドファンディングプラットフォーム、Kettoを使って資金を募ったり、いろんな冒険しました。




ヅラも直してあげました

完成!

もしニール・ハービソンがインド人で、超カラフルなインドの街並みであのアンテナを付けていたらどうなるか?

アンテナに限らず、こういったデバイスでもたらされる新しい知覚能力は、人間的な感情や認知機能にどう影響を与えていくのか?というのがテーマです。

彼のアンテナのように、肉体とくっついた形でなくとも、すでにスマートフォンやスマートウォッチのようなエクスターナルなデバイスがもう十分、私達の生活や感情、思考に影響を与えているとも言えます。



ショートムービーの概要

McIRO Productions implemented a short movie project of cybernetics×art in New Delhi, India, the most youngest and vigorous country at the moment. Our story based on a real cyborg, Neil Harbisson who has an antenna implanted in his skull which turns colors into audible frequencies.
We aim at showing the possibilities of cybernetics utility for disabilities, suggesting the urgent need of improving our social awareness as the technology continues to evolve rapidly. Technologies these days are not only as supplement, but transcend our accustomed perception - sight, hearing, smell, taste, touch, etc, as seen in the example of Mr. Harbisson.
In the film, we highlight the marriage of human emotions and technology, citing the universal theme "love” and “emotional attachment” to deliver the extraordinary story of being a “cyborg” as a more relatable human experience.

世界でいま最も勢いのある国インド、ニューデリーにて、サイバネティクス×アートのショートムービープロジェクトをMcIRO Productionsが実現させました。色をキャッチして音の周波数に変換し、音階で聴くことができる装置を頭蓋骨に取り付けた、世界初のサイボーグ人間、ニール・ハービソンさんの経験に基づいたフィクションストーリー。
テクノロジーの急速な進化に対応するための社会的な環境づくりや、福祉面でのサイバネティクスの活用の可能性を提示。昨今のテクノロジーは、ヒトの足りない部分を補うためだけのものではなく、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など元々の知覚を超えたセンスを私たちに与えます。
McIRO Productionsは、一風変わった”サイボーグ”の物語をより身近にするため、誰しもに普遍的なテーマである”恋愛”と”エモーショナルアタッチメント”を取り上げながら、人間的な感情とテクノロジーの関わりについて考えてみました。

India Future Societyでご紹介いただきました

India Future Society(IFS)は、インドの認知科学の研究者でブレイン・コンピュータ・インターフェースの技術者、Avinash K Singhさんが創設した非営利団体。
ブレイン・コンピュータ・インターフェース概説
私たちの脳は、肉体というインターフェースを介して世界と繋がっている。ブレイン・コンピュータ・インターフェース (BCI) とは、インターフェースとしての肉体を排除し,脳で考えただけで世界と繋がるSFのようなインターフェースである。

http://www.orsj.or.jp/archive2/or60-4/or60_4_227.pdf

人間の可能性を広げる未来の科学技術について、Longivity(寿命を延ばす)研究について考察した興味深い記事が並ぶサイトで、このプロジェクトについても紹介していただきました。

India Future Society

制作過程や、コルカタの古い友人であるサウンドエンジニアとのマスタリング作業など、また記事にします!

About Me

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Noriko Shakti シャクティ紀子
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東京出身の音楽プロデューサー、作曲家、タブラ奏者。 インドを拠点に活動を続ける中、コンセプトEP”WITHIN the Time and Place”をリリースし、エレクトロニカ、インド古典音楽、ジャズからブレイクビーツまでその多彩な音楽性で評価を得て、ローリングストーン誌等からインタビューを受けるなど注目される。日本人で初めてインド・コルカタの州立大学の修士過程を器楽科タブラ専攻で卒業、博士過程に在籍しながら、作品のリリース、演奏活動やDJ、映画音楽などを手掛ける。
Noriko Shakti is a producer, composer, DJ and Tabla player from Japan, making film score to wicked vibes on dancefloor. She released concept EP ‘WITHIN the Time and Place’ which received critical acclaim for its eclectic musicality from left-field Electronica, Indian Classical, springy Jazz to laidback Breakbeats, got coverage by Rolling Stone, The New Indian Express, Wild City.

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